珪藻土との違い
珪藻土は藻類(プランクトン)の死骸が、海底や湖底に長年にわたって堆積してできた粘土状の泥土で、古くから、しちりん、耐火レンガの原料やビールの濾過材、吸着材等として日常幅広く、利用されてきました。漆喰と珪藻土の大きな違いは、漆喰はそれ自体が固まる性質や抗菌性を持っているのに対し、珪藻土にはその性質が無く、仕上材に使用するためには、固化材(接着剤)や防カビ材などの補助的物質が必要になってくる点です。 そこで問題なのがその寿命や安全性です。固化材が劣化すれば珪藻土はバラバラになってしまう可能性があるし、防カビ材など配合物質がシックハウスの原因になる可能性もあります。珪藻土を使用する場合はこの点に注意する必要があります。
カマクラのなかにいると暖かい
冬、カマクラの中で過ごしたことがありますか。
カマクラの中にいると、あまり寒くなく、ほんのり暖かい感じがします。
それは、自分のもっている熱量から赤外線を放出して、雪に当たり、反射して、また自分に戻ってきているからです。中で、ストーブなどを炊いても同じ事です。
部屋の壁や天井を漆喰で仕上げると、このカマクラと同じ現象が生まれ、冬ポカポカ暖かく過ごすことができます。
漆喰を外壁に塗ると省エネ効果大
夏の昼間、コンクリートの表面温度と漆喰の表面温度を測定したところ、コンクリート面より漆喰面の方が、13度も温度が低くなっていました。
これは、漆喰の結晶が太陽の赤外線を反射しているからです。
太陽から地球に到達するものとしては、赤外線の他に紫外線、可視光線などがあります。 なかでも赤外線は地球にエネルギーを与えてくれています。
この赤外線は、地球に届き、色んな物に熱量として代わり、エネルギーになります。 そのエネルギーがあるので、いろんな物からも赤外線が出ています。
太陽からの赤外線は、雲などがあると遮られ、地球にはあまり到達しません。
地球からも宇宙に向かって赤外線が放出するのですが、雲などで遮られると、反射して戻ってきます。 昼間、太陽から赤外線が当たりますが、夜になると、宇宙に向かって赤外線を逆に放出しています。 ですから、夜は雲などが無い場合、放射冷却現象などが起こり、特に冷えます。
そこで、太陽からの赤外線は、鏡などに覆われていると、反射してそのまま宇宙に戻してしまいます。 建物の屋根も鏡でできていると、赤外線を反射させるので、太陽からの熱は吸収されません。